道
僕は頭が悪いから
何度も
何度も道を間違えてからじゃないと
本当の道を見つけられない
正しい道はなかなか見つけられなくて
地にしゃがみこんで空を仰ぐ
天は星も無い暗闇
僕は震えながら来た道を引き返す
一人の暗闇は寂びすぎて
泣いていることにも気づけない
通り過ぎてゆくだけの人たちに
何度もしがみついては
その手を振り払われる
長すぎる迷路は
僕から静かに命を奪っていく
それでも
僕は正しい道は必ず存在して
そこに君がいることを知っている
それだけは知っているから
僕は決して探すことをやめない
正しい道を見つけて
君に出会うたびに
君の大切さに気づいて
僕の君に対する気持ちを思い知らされる
正しい道を見つけて
君に出会うたびに
君は僕を抱きしめて
僕は君を抱きしめる