声
本当は
君の声は
ずっと、ずっと前から僕の中に届いていて
僕は今を壊したくなくて、
気づかないふりをしていた。
頭のいい君は
僕が知らないふりをしていることを
ずっと前から知っていて
それでも
一緒に今を守ってくれていた。
今が壊れてしまっても
君はあいかわらず美しくて
僕は言葉を飲み込んだ。
不器用な僕は君にかける言葉を見つけられなかったけど、
僕は新しくはじまったこれからを
美しい君を
受け止めようと決めた。
本当は
君の声は
ずっと、ずっと前から僕の中に届いていて、
僕のこたえも
ずっと、ずっと前から君の中に届いていたのかもしれない。